印刷用データのご入稿方法についてご説明します。データ入稿前に下記のチェック項目と注意点をご確認ください。
分かりづらい点などあればお気軽に顧客センター(050-5840-0250/info@adfile.jp)までお問い合せ下さい!
●データ作成サイズについて
・作業サイズ :
仕上がり線まで線や背景が掛るデザインの場合、
作業サイズまでの余裕(塗り足し)が必要です。
仕上がり線ちょうどのところまでしか塗られて
いない場合、裁断の時、ズレにより、紙の縁に「白」
が入ってしまいます。
基本となる塗り足し幅は3mmです。
・仕上がりサイズ :
注文内訳の仕上がりサイズです
・編集サイズ :
ロゴや文字など切れてはいけないデザインを
入れるサイズです。大事な情報は仕上がり線より
3mm程内側に配置します。
●クリアファイルデータの作成のご注意
白い紙に4色カラーを印刷する場合、デザインや写真画像等の絵柄の中の白い部分は紙の色の白を使用しますが、
クリアファイルは透明のPP(ポリプロピレン)を使用していますので、白打ちをしないと、絵柄の中の白い部分が透明になりますので、
白にする部分を白版で表現することになります。
1.PP、PETなどのフィルム印刷の場合は、印刷時に伸縮が起こります。
このため、プロセスデータの絵柄と同じ大きさで白版を作成されますと、
ズレによって白がのぞいてきます。
2.白版がプロレス版よりズレて見えるのを防ぐために、
白版の絵柄はプロセスデータの絵柄より「-0.15mm」
オフセットしてください。
3.プロセス版が1mm以下の場合(線や点など)は、
白版を縮小しても見当ズレが生じますので白版は削除してください。
白版のデータは、Illustratorで作成してください。Photoshop画像による白版作成は、
エッジの品質が悪くなり、ズレが大きくなる場合があります。
●イラストレーターによる作成手順
1.白版レイヤーにプロセスデータの絵柄にあわせてK100%で白版の絵柄を作成します。
2.「効果」メニュー→「パス」→「パスのオフセット」でオフセット値に「-0.15mm」を入力します。
角の形状、角の比率はデータによって調整してください。
3.「オブジェクト」メニュー→「アピアランスの分割」
※Illustrator8をご使用の場合は「オブジェクト」メニュー→「パス」→「パスのオフセット」を実行してください。
※「オブジェクト」メニューの「パスのオフセット」では、元のパスに対してオフセットされたパスが追加で作成されますので、
オフセット前のパスを削除していただく必要があります。
1.Illustratorのバージョンはどうなりますか?
Illustrator:バージョン9からCS6 に対応しております。
※ CC以上のお客様は必ずバージョンを下げてから保存して下さい
2.作業サイズ、編集サイズまでの塗り足しは大丈夫ですか?
●作業サイズ : 断ち切りデザインの塗り足し範囲
※ 仕上がりサイズまで背景色や写真がくるデザインは
必ず作業サイズまで塗り足してください。
●仕上がりのサイズ : 注文サイズ
●編集サイズ : 裁断ズレが生じても文字・ロゴが切れない安全範囲
※ ロゴや文字など切れてはいけないデザインを必ずおさめてください。
3.ドキュメント設定は【 CMYK / Preview 】ですか?印刷カラーは確認されましたか?
ドキュメント設定を [RGB / Preview] で入稿される場合は、印刷時 [CMYK / Preview] に自動的に変換され、データの色が変化してしまいます。
必ず [CMYK / Preview] に設定してください。
●IllustratorでのドキュメントCMYKカラ一設定
●PhotoshopでのドキュメントCMYKカラ一設定
※ 画像の解像度は300DPI(PPI)をお勧めします。元々の画像の解像度が低い場合には, 300DPIに変更していただいても, 印刷時に荒くなります。
入稿されたデータのまま製作されますのでご注意ください。
RGB、PANTONE、DICカラーなど特色を使用された場合、エラー発生や
予期せぬ色に変換されることがありますので、印刷に適したCMYKに変換して
いただきますようお願いいたします。
弊社にフォントがない場合、文字化けしますので、必ず入稿データは全てアウトライン化してください。
なお、印刷に不要なフォントは全て削除していただきますようお願いいたします。
必ず埋め込み作業をしてください。(画像の解像度は300dpi~350dpiが適切)
スキャンしたデータの場合、画像が粗く印刷されることがありますので、ご注意ください。
また、元のデータが粗い画像はどんなに数値を合わせても鮮明に印刷することはできません。
●Illustrator での画像解像度
●Illustrator での画像の埋め込み
6.印刷されない線(ヘアライン)を使用していますか?
Illustratorのオブジェクトに色を付ける指定は「塗り」と「線」の設定があります。「ヘアライン」と呼ばれる「塗り」で作成した
線は、画面上やプリンタでは表現されますが、実際には線の太さを設定していないため、印刷してもかすれたり消えてしまいます。
・線には必ず「線」の設定で色を指定してください。
・線幅が「0.25pt」未満の線は細すぎてヘアラインと同様、かすれ等の原因になりますのでご注意ください。
●「線」の塗り設定に関するエラー
●Illustrator での画像の埋め込み
7.デザインにベタ塗り・白抜きがある場合、「ゴースト」が起こる可能性にご留意いただいていますか?
「ゴースト」とは、インキの流れ方向に沿って平行に並んでいる絵柄が他の絵柄の濃度に影響を与え、 あるはずのない濃淡を発生させる現象です。
インキ量のバランスが崩れることで発生します。
ベタ印刷の中に白抜きがあるデザイン、ベタ印刷の延長に白抜きがあるデザイン等にゴーストが発生しやすくなります。
ゴースト現象による、再印刷のご要望、クレームにはご対応させていただくことができませんので、ご了承お願いいたします。
弊社では「付け合わせ印刷(多数の商品を一度に印刷する方法)」にて製作しているため、配色の規定を設けております。
不安定な配色を使用したデータで入稿された場合、印刷された色が仕上がりイメージと異なる場合がありますので
下記表のような【 不安定な配色 】を避け、【 色が安定する配色 】にすることをおすすめします。
●NG : 不安定な配色
※ 上記の組み合わせで配色した色は発色が不安定となります。
そのため、商品により色の差が出やすくなる原因となりますが、これは不良品の対象外となります。
【 注意 】 茶色・赤茶色・紺色・しゅう色・深緑・うぐいす色・黄土色・灰色など特に濃い色の配色や4色をかけ合わせた
データに関しましてはご注意ください。
●OK : 安定する配色
下記の組み合わせ以外でも【 不安定な配色 】以外は、問題ありません。
●片面モノクロ(片面1色)の場合
「K」のみ(Gray Scale)を使用してモノクロを表現してください。
2.スミベタ / リッチブラック / 4色ベタの違い
●スミベタ(K100%)/ リッチブラック(C30%・M30%・Y30%・K100%)/ 4色ベタ(CMYK 各100%)の違い
パソコンの画面上では同じスミ色にみえますが、インキの量によってそれぞれ違った黒で印刷されます。
スミ色を濃くするにはリッチブラックで制作する場合がありますが、リッチブラックは非常に乾きにくく、
裏写りが発生しやすくなるため、不良品が出る可能性もあります。
CMYKの総量が250%以下になるように設定してください。
- 100(モノクロ100%)でブラックを表現。
文字、細かい線などを表現するときに適しています。
1色印刷の商品場合はグレースケール(モノクロ)しか
表現できません。
- K100(モノクロ100%)より深みのある濃いブラックで印刷されます。
濃い目のスミベタを表現するデザインなどに適しており、
文字、細かい線などにはオススメできません。
※ データは4色扱いになりますのでご注意ください。
文字などに使用する(注意点)と版ズレで文字が読みにくくなる
可能性があります。
- インキが大量に使用されるため
乾きにくく裏移りの原因となる設定です。
CMYKの総量が250%以下になるように設定してください。
※ この設定の場合、裏移りでのクレーム対象外になります。
予めご了承ください。
●スミの濃度による注意点
イラストレーターでスミを配色する際、パソコンの画面上では同じスミ色にみえるため塗り足し部分をのばしたり、
ブラックのイメージをイラストレーターに配置してデザインする場合必ず、カラーの%をご確認ください。
下記のイメージのように印刷される際に濃度の差で同じブラックでも色の差がでる場合があります。
●黒い背景の上に灰色を載せる場合、15%以上の差が必要
黒背景とその上に濃い灰色の文字や枠、模様などのデザインの場合、きれいに区別できるためには「Kに15%以上の差」が
必要です。背景とオブジェクトの「色の差」が15%以内の場合、差が出にくく区別がつかない場合があります。
●スミベタ(K100%)設定のオブジェクトはオーバープリント処理されますので必ず下記の方法で設定を変えてください。
※ 上記の場合、当社でデータチェックする際にチェックが出来かねますので再入稿要請対象外となります。
不良品の対象外になりますので、予めご了承ください。
K100%のオブジェクトは、下記の[例1]や[例2]のように自動的にすべてオーバープリント処理がされます。
下に配置しているカラーの上にK100%を重ねて印刷するので、前面にある色と背面にある色が混ざり、
背景が透けてしまうような現象が起こります。
●illustrator「オーバープリント」設定ミスによる印刷不良について
illustrator「オーバープリント」設定とは?
印刷物をつくるとき、色を重ねて印刷する事をオーバープリントといいます。
illustratorではオーバープリント設定が可能です。トラブル防止のため、
オーバープリントのチェックは必ず外してください。
詳しくはこちら
▶【外部リンク】Adobe - Illustrator / オーバープリント
●オーバープリントチェック方法